渡辺日向(ひなた、栃木・清原1年)が、6バーディー、ノーボギーの6アンダー66で初優勝した。マッチングスコアカード方式によりシード2人を除く上位18人が、全国中学選手権春季大会(3月21~25日、兵庫・三木GC)への出場を決めた。

渡辺は前半を2バーディーとしてリズムをつかむと、後半は13~15番で3連続バーディーを奪った。そして、最終18番はバーディーフィニッシュ。1組前に16~18番を3連続バーディーとして、5アンダー67で首位に立っていた清野桜貴(おうき、東京・城山3年)を、鮮やかに抜き去った。

18番では残り230ヤードから2オンを狙うも15ヤードショート。それでも第3打をピンまで2メートルに寄せると、コースでは初めて使ったパターで、1発で沈めた。「イーブンを目指していた。それで予選を通りたかった」という渡辺は、上がってびっくり。「優勝できるなんて思っていなかった。親に感謝です」に言葉をはずませた。

身長は昨年から12センチ伸びたが、まだ163センチ、46キロと線の細さが目立つ。ドライバーの平均飛距離も250ヤードで、他の中学トップ選手の同280ヤードには置いていかれる。それでも「松山英樹プロのようにマスターズで勝ちたい」と夢は大きい。今回勝負強さを見せた13歳は、将来の飛躍を誓った。

<上位成績>

【1位】渡辺日向(栃木・清原1年)=66(34・32)

【2位】清野桜貴(東京・城山3年)=67(34・33)

【3位】武井大也(群馬・笠懸南1年)=69(36・33)

【4位】上村大和(千葉・市川第五3年)=69(34・35)

【5位】田中天晴(東京・明大中野3年)=69(34・35)

【6位】※常盤和也(栃木・鹿沼市立東3年)=70(37・33)

【7位】橋詰海斗(新潟・栖吉3年)=70(36・34)

【8位】※山崎咲寿(神奈川・有馬2年)=70(34・36)

(注)同数の順位はマッチングスコアカード方式による。※はシード選手

<主催>関東高等学校・中学校ゴルフ連盟ほか<後援>日刊スポーツ新聞社ほか