ツアー通算1勝の河本結(23=リコー)が、3アンダーの好スコアをマークし、首位でホールアウトした。

5バーディー、2ボギーの69。ホールアウト時点でペ・ソンウ(韓国)と並び、リーダーボードの最上位に名を連ねている。

前半で2つ伸ばすと、後半は一進一退の展開となった。その中で、この日最も会心だったという15番パー3は、強風の読みがピタリ。本来よりも1~2番手上げ、4番ユーティリティーのティーショットを3メートルにつけてバーディーを奪った。直前の14番パー4をボギーとしていたが、バウンスバックに成功すると、最終18番パー5をバーディーで締め、良い流れで第2ラウンドにつなげた。

ホールアウト後は「やっとショットが、自分の狙ったところに飛ぶようになった」と、笑顔で振り返った。2位だった3月のアクサ・レディース以降、約7カ月もトップ10入りから遠ざかっているが、その主な要因はショットの乱れ。松山英樹のコーチとして渡米していることが多い目沢秀憲コーチに、今月のスタンレー・レディースから2戦連続で、キャディーとしてついてもらった。ショットが右へ左へ流れていく悪癖が徐々に改善され「自分のゴルフが戻ってきた感じ」と手応えを感じていた。目沢コーチが、松山を最優先することは理解しているが「もっと私を見て、って思いました」と、冗談っぽく話した。最近5戦で4戦が予選落ちというトンネルの出口が見え始め、終始明るい表情だった。