国内男子ゴルフツアー・マイナビABC選手権(日刊スポーツ後援、4~7日)のマンデー予選会(主催者推薦選考会)が1日、開催コースの兵庫・ABCGC(7027ヤード、パー72)で行われ、105人が出場して9人が本戦出場権を得た。アマチュア藤井想大(そうた、18=滝川二3年)は7バーディー、1ボギーの6アンダー、64の2位通過。将棋の史上最年少3冠・藤井聡太と“同姓同名”のホープが予選通過、ローアマ獲得、上位進出の“3冠”を目指す。

藤井が自慢の飛距離を生かし、最終18番パー5をバーディーで締めた。ドライバーショットをフェアウエーに運び、残り190ヤードの第2打は5番アイアンでグリーン奥バンカーにこぼしたが、第3打をしっかり1メートルにつけた。

ツアー初出場だった10月初旬のバンテリン東海クラシックで注目を集めた。第3ラウンド後、C・キム、石川遼らプロ8人が参加したドラコン大会で“始球式”を務め、313ヤードを記録。「めちゃくちゃ緊張して、ボールをまともにおけなかった」とガチガチだったが、プロに負けないポテンシャルを披露した。

名前でも自然と注目を集めてしまう。「ふじいそうた」。将棋界の至宝と同じ読み。会ったことなどもちろんないが「よく言われます。将棋? 一応できますけど弱いです」と笑った。

東海クラシックはアマチュア予選会を突破し、本戦出場を決め、32位で予選通過した。「トッププロの方たちと初めて一緒になる機会で、いろいろ勉強になりました」。2度目のツアー出場も自力で得た。「まず予選通過が目標。それができれば、ローアマをとりたいです」。ゴルフ界の“ふじいそうた”は今から頭角を現していく。【加藤裕一】