前週優勝の渋野日向子(22=サントリー)が、4日から始まるTOTOジャパンクラシック(滋賀・瀬田GC)を米女子ツアー最終予選会(QT)の足掛かりにする。3日の練習日は、1日かけて18ホールを回った。「疲れた」といいながらも「ここは米女子ツアーの試合もやるぐらいの難しいコース。ここで自分のやりたいゴルフができてくると、QTに向けて励みになる」と話した。

前週の劇的優勝からはすでに切りかえた。優勝を決めた10月31日のうちに岡山へ戻り、次の日には自宅に届いた大きなお祝いのタイを母親にさばいてもらい堪能した。月曜日と移動の火曜日を完全休養に充て、前日のこの日に練習。「休養をできるだけ取っている」と、今季初勝利を挙げたスタンレー・レディースから、このパターンを続けている。

第1日は、全米女子オープン優勝の笹生優花、上田桃子と同じ組で回る。「優花ちゃんと回るのをめちゃめちゃ楽しみにしていた。同じ組で回れるのかなと期待もしていたのでうれしい」。今年の開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースでも同組で回ったが「自分のことに必死で、優花ちゃんのプレーを見る余裕がなかった。今は周りを見られる余裕もできてきた」と2勝を挙げたことで、気持ちの持ち方も変わってきた。大会に向けては「グリーンの傾斜がすごく、スピードも速く感じるので、すごく難しい。取りあえず、アンダーが出せたらうれしいな」と慎重に話していた。