稲見萌寧(22=都築電気)が、2位に自己最大の9打差をつける圧勝で今季9勝目を挙げた。2位と1打差の首位から出て、7バーディー、ボギーなしの65。2日連続のベストスコアで通算17アンダー、199とした。 9打差以上の優勝は国内女子ツアー史上20例目で、3日間大会では15例目。22歳108日での通算10勝は宮里藍に次ぐ若さと、記録的な優勝となった。賞金ランキング1位の座も譲らず、同2位の古江彩佳とは約1697万円差に広がった。今季残り2戦で、次戦にも初の賞金女王に輝く可能性が出てきた。

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賞金ランキング2位の古江は、スタート時点の13位から5位に順位を上げ、逆転圏内に踏みとどまった。5バーディー、ボギーなしの67で回り、6アンダー。前戦までの4戦で3勝と、9月には約7248万円あった稲見との差を、約397万円まで縮めたが、再び広げられた。最終戦は2位でも賞金1800万円で、残り2戦で1勝も挙げられなくても稲見を逆転できる可能性はある。それでも「勝つか負けるかだと思っている。差を縮めるのではなく、勝つか負けるかを意識したい」と、次戦必勝を誓った。