昨年10月に下部ツアーで初優勝し、今大会は主催者推薦で出場した小袋秀人(30=戸塚CC)が、2位に浮上し、レギュラーツアーでは初めて最終日を最終組で回ることになった。

首位と4打差の10位から出て1イーグル、4バーディー、1ボギーの66と5つ伸ばして回り、通算11アンダー、202。12アンダーで首位の木下稜介に1打差と迫った。最終日は初優勝を懸け、その木下、同じく11アンダーの秋吉翔太と回ることになった。

前半は2番パー4で、ティーショットを左ラフに入れるなどしてボギーが先行した。だが7番パー5で、ピンまで残り約200ヤードから、7番アイアンで放った第2打が流れを変えた。「完璧だった。いいろころについてくれれば」という会心の一打は、30センチ余りについて楽々イーグル。続く8番パー4も、第2打を2メートルにつけてバーディーを奪った。後半は3バーディーでボギーなし。「何よりも、イーグルの後にボギーを打たなかったのが良かった要因」と、好スコアを納得の表情で振り返った。

出身は神奈川県で、小袋という名字は「祖父から聞いたのは、鎌倉の方がもともとの(ルーツ)ということらしいですが、本当のところは分かりません。ただ、うちの近所には『小袋さん』はいます」と、説明した。男性2人組の人気歌手「コブクロ」と同じ読み方の名字。「親戚ぐらいしか『コブクロ』は聞かないです。あとは歌手ぐらい。(歌手のコブクロは)ファンというわけではないですが、親しみは感じます」と話し、大笑いしていた。