首位に8打差の19位で出た畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が8バーディー、ノーボギーでこの日ベストスコアの64で回り、通算14アンダーの202で、首位に浮上した。

今シーズン最終戦となる今大会の優勝賞金は女子ゴルフ史上最高額となる150万ドル(約1億6500万円)。賞金ランキング5位の畑岡だが、結果次第では87年岡本綾子以来の賞金女王の可能性もある。

圧巻は終盤だった。14番パー5で約2メートルのバーディーパットを決めたのを皮切りに、15、16、17、18番と5連続バーディーでフィニッシュした。

畑岡は「朝の練習からショットの調子が良く、ピンに攻めていけた。後半はより集中できたのではないか」と振り返った。14番からの5連続バーディーについては「気づいたら5連続だった、という感じ。(後半のスコアは)終わった後、自分でもびっくりだった。いい距離のパットがたくさん決まったのではないか」と満足げな表情を見せた。最終日については「明日まだまだチャンスがある。自分らしいプレーで終われるように頑張りたい。あと1日頑張ります」と意気込んだ。

今季ツアー3勝目を目指し、同じ通算14アンダーの世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)、同2位の高真栄(韓国)、セリーヌ・ブティエ(フランス)とともに、首位で最終日で迎える。

笹生優花(20)は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを伸ばせず、通算4アンダーで40位に後退した。