日本ゴルフツアー機構(JGTO)は11月30日、アジア人初のマスターズ制覇を果たした松山英樹(29=LEXUS)にJGTO特別表彰を行うことを決め、10年間のツアー出場権を与えることを発表した。6日の20-21ジャパンゴルフツアー表彰式で、表彰のセレモニーが行われる。

松山の活躍でJGTOは、ツアー規定に海外メジャー大会での優勝など、日本のゴルフ界に多大な貢献をしたツアーメンバーを表彰する「特別表彰」を追加。それに伴い、10年間のツアー出場権も付与するもので、松山が規定の適用第1号となった。

松山はマスターズの他にも、国内で開催されたZOZOチャンピオンシップでも優勝し、米ツアー通算7勝を挙げた。そんな活躍に国内選手会からも声があがり、今回の特別表彰制定を後押しした。

JGTOの決定を受けて松山は「大変光栄。何よりもうれしかったのは、ジャパンゴルフツアーの選手会の皆さんが話をしてくれて決定していただいたということです」と喜びを語った。JGTO青木功会長も「日本ゴルフ界にこれ以上ない貢献をしてくれた。適用者の第1号が松山選手でうれしい限り」とコメントを寄せた。

◆松山英樹(まつやま・ひでき) 1992年(平4)2月25日生まれ、愛媛県松山市出身。4歳でゴルフを始め高知・明徳義塾高-東北福祉大。プロ転向した13年に日本ツアー賞金王。14年に米ツアー初優勝。今年のマスターズ制覇。東京五輪は4位。180センチ、91キロ。