渋野日向子と同じ岡山県出身の桑木志帆(18=岡山御津CC)が、プレーオフの末、優勝を飾った。首位と1打差3位から出て、5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算4アンダー140でホールアウト。4位から70で回った内田ことことのプレーオフに臨んだ。

18番パー4で行われたプレーオフ1回目。第2打をグリーン手前の池に入れた内田に対し、桑木は慎重にグリーン中央をねらった。3パットでボギーとしたが、内田がダブルボギーで勝利を手にした。

「(優勝は)すごくうれしいです。優勝は高校3年の夏。石川遼プロが主宰した大会以来です。今シーズン最後の試合で優勝したくて来たので、優勝できてよかった」と喜んだ。

この日は13番までに4バーディー、1ボギーと伸ばし、一時は6アンダーで単独首位にいたが、14番でボギー。終盤の17番ではダブルボギーをたたき、2位に後退。最終18番でバーディーを奪い、プレーオフに持ち込んだ。「プレーオフは初めてした時に負けて、難しいなと思ったけど、そこからずっと勝てているので」と自信を持って臨んだという。

岡山県の先輩で、米ツアーの出場権をかけてQシリーズを戦っている渋野を目標とする。「日向子ちゃんを目指しているんで、いずれは全英や全米で勝てる選手になりたい」。

今年は6月のプロテストに一発合格し、今月のファイナルQTで13位に入り、来季レギュラーツアーの前半戦の出場権を獲得。そして今回の新人戦優勝と良いことずくめ。「プロテストに合格する前からだんだんと調子が良くなって、今までは順調に来れているので、成長を感じた1年」と話した。本格的にプロで戦う来季へ向け「夢のレギュラーツアーに出場できるので、取りあえず1勝できるように頑張りたい」。新人戦の賞金180万円の使い道は「リファのドライヤーとヘアアイロンを買いたい」と話していた。