暫定11位で出た渋野日向子(23=サントリー)が第6ラウンドを終え、通算14アンダー、416で、7位に浮上した。前日に続き、濃霧で開始が2時間が遅れたが、4バーディー、1ボギーの69とスコアを伸ばした。

強風の中でも、安定したショットでほとんどミスのないプレーを展開した。インから出て、前半8ホールは1バーディー、ボギーなし。3段グリーンが多い中、スピンコントロールもうまくできていたが、終盤の8番パー4は3パットでこの日唯一のボギーとした。最終9番パー5で第3打がバックスピンでカップをかすめて、ピン約20センチにつけるスーパーショット。バーディーで締めくくり、しぶこスマイルを見せた。

渋野は「何とか耐えるゴルフができればいいなと思っていた中で、3つ伸ばせたことは良かったと思う。でも(8番の)3パットが悔やまれる。痛恨…という感じだったので、最後はいらっとしながら回っていた(笑い)」と振り返りつつも「最後、やっと(9番)パー5でバーディーがとれたので、いい締め方はできたと思う」と手応えを口にした。

首位は27アンダー。上位3人は20アンダー以上で抜けているが、19アンダーの5位以下は接戦となっている。「おおー。あぶねー! っていうか、(8番)3パットがだせぇ」と苦笑い。優勝争いは「それはちょっと無理かなー」と言いながらも、第2週の第5、6ラウンドを振り返り「全体的にやべーっていう外し方がないかな。先週みたいに赤杭(=ペナルティーエリア)に入ったとか、えーっ!? っていうのがないから。何とか耐えている。3日目以降、だんだん自分の思っているゴルフができている感じもする」と手応えを感じている。

残り2ラウンドだが、第7ラウンドも悪天候が予想されている。「明日もかなり耐えるゴルフになると思うが、その中でも伸ばしていかないと上位との差が開いてしまうので、しっかり自分のゴルフをして、悔いの残らないように頑張りたい」と意気込んだ。

最終予選会は計8ラウンドで行われ、20位までに入れば、来季のほとんどの試合に出場できる見込みだ。