昨季の国内女子ツアーで、最優秀選手賞を受賞した古江彩佳(21=富士通)が、上々の米ツアー本格デビューを果たした。アウトコースから出て5バーディー、2ボギーの3アンダー、69で25位。全120選手の中でも早めの時間にスタートしたとはいえ、最終18番パー4でボギー締めとなる直前の、17番終了時点までは3位だった。首位のリディア・コ(ニュージーランド)とは6打差となった。

鮮やかなネオンイエローの半袖ウエアをまとって、米ツアー本格デビューを迎えた。昨年のエビアン選手権で4位に入るなど、スポット参戦のメジャーですでに結果も残しているが、ツアーメンバーとして迎える初戦。出だしの1番パー5は、やや緊張感の表情から、ティーショットを左バンカーに入れた。それでも3オンから、バーディーパットをわずかに外したがパー発進。すると2番パー4でバーディーを先行させた。残り164ヤードのラフから放った第2打は、バンカーのへりに着弾。左に方向が変わったが、グリーン左端から傾斜を転がり、ピンに寄るという幸運が味方した。2メートルのバーディーパットを決め、幸先よく伸ばした。

3番パー3は、ティーショットを4メートルにつけて連続バーディーとした。4番パー4で50センチのパーパットを外し、最初のボギーをたたいたが、6番パー3は、ほんの少し弾道がずれていればホールインワンというスーパーショットを披露。ティーショットを20センチにつけて3つ目のバーディーを奪った。さらに8番パー5で、3メートルのバーディーパットを決めて伸ばし、3アンダーとして折り返した。

後半に入ると15番パー4で、2・5メートルのパットを決めて5つ目のバーディーを奪い、一時は4アンダーとした。ボギーとなった18番は、第3打のアプローチをミスし、ホールアウト直後こそ外国人キャディーと苦笑いで話すなど、悔しさをのぞかせたが、最後は持ち前の明るい笑顔で、同組の選手とグータッチを交わした。同組でイーブンパーの72でホールアウトしたアタヤ・ティティクル(タイ)を含め、今大会で11人のツアールーキーがデビューしたが、堂々の第1ラウンドとなった。

ホールアウト後も笑顔でインタビューに応じた。1番のティーショットについては「なんかバタバタしてしまっていて、忙しいまま出ちゃったなという感じ。最初の方はドライバーが安定していなかったのが残念だったなと思います」と話した。それでも「ミドルパットがうまく入ってくれたので、そこが助かったところかなと思います」と、全ホールを通じて振り返った。ショットも「いい状態ではあるかなと思います」と、手応えを感じている。「アンダーで回れたのは、すごくうれしい。あと、60台で回れたので、いいスタートが切れたなと思います。明日(第2ラウンド)も落ち着いて、自分のラウンドができればいいなと思います」と、すがすがしい表情で話していた。