米国女子ゴルフツアーの今季メジャー初戦、シェブロン選手権(31日開幕)に出場する渋野日向子(23=サントリー)が、開幕前日の30日(日本時間31日)、会場となるカリフォルニア州ランチョミラージュのミッションヒルズCCでプロアマ戦に出場した。

日本人のアマチュア同伴者らと、1番からアウトコースの9ホールを、終始笑顔で回った。初出場で初優勝を飾った19年のAIG全英女子オープンから、今大会がメジャー10度目の挑戦。来年からは、会場がテキサス州ヒューストン近郊に移る予定だけに「最後のチャンスをしっかりと、つかみにいけるように頑張りたい」と、メジャー2勝目への意欲を見せた。

今大会は20年51位、21年予選落ち(72位)に次いで3度目の挑戦となる。海外の大会で出場3度は、AIG全英女子オープンに並んで最多。毎年、会場が変わるAIG全英女子オープンとは異なり、今大会は毎年ミッションヒルズCCで開催。最もよく知るコースだけに「最後なのが、すごいもったいない。試合がなくなっても、できれば毎年来たいなと思うぐらい、本当にすばらしい環境ですしコース。試合としては最後になるのが残念」と、思い入れが強いことを打ち明けた。

そして何より、優勝者が「ポピーポンド」と呼ばれる18番ホールのグリーン脇にある池に飛び込む、恒例パフォーマンスへのラストチャンスでもある。「SNSとかで、過去の(優勝)選手が飛び込んでいるのを見ると、やっぱり『うらやましいな』と思います」と、しみじみと語った。ただ、思わぬ弱点も暴露。「泳げません。おぼれます。人間は10センチでも、お風呂でもおぼれるんですから(笑い)」。その上で、どんなダイブを披露するか問われると「ハハハッ! どうしますかね。スライディングとか?」と、大爆笑しながら、ソフトボール仕込みの技で前例のない飛び込み方法を予告? 終始、笑顔で報道陣の質問に答えるなど、精神面の充実ぶりを漂わせていた。