朝日大1年の中道ゆい(19=チェリー宇土)が「リベンジV」へ好発進した。アプローチ、パッティングが好調で2バーディー、1ボギーの71。大学入学後、ツアー41勝で永久シードの森口祐子(67)コーチから指導を受けた成果が実った。昨年は、第2日で首位も、最終日に崩れて3位に沈んだ悔しさを晴らす。首位は、福岡・沖学園高1年の藤本愛菜(15=ミッションバレー)。

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中道が“永久シードプロ”効果で1アンダー発進した。「今日はアプローチがめちゃ合った」と、これまで苦手だったアプローチの距離感が抜群。58度ウエッジを自在に使いこなした。寄せては、10ホールが1パットで、計26パット。1アンダーに「アプローチが苦手でしたが、意外にいけると自信になった」とニッコリ。11日の第2日に向けて「毎日アンダーを目標にしたい」と声を弾ませた。

東海大熊本星翔高を卒業後、熊本・肥後サンバレーCCで1年の研修生を経験。高3から2年連続でプロテストに失敗した。だが、心機一転。朝日大ゴルフ部1期生として高みを目指している。4月から、大学コーチの森口プロから指導を受けて成長中だ。

特に、アプローチに関しては、スイングが「インに引きすぎて、距離感が合わなかった」点を修正され、「アウト気味に引くイメージにしたら良くなった」。ドライバー、アイアンショットでは「右足に体重を乗せるイメージで打つようにしたら飛ぶようになった」という。この日、平均10ヤードほど飛距離も伸びていた。

昨年は、2日目に首位も、優勝を逃した。「去年は最終日にやらかしたので、今回は頑張る」。リベンジVに燃えている。【菊川光一】

◆中道ゆい(なかみち・ゆい)2002年(平14)11月28日、熊本県八代市生まれ。ゴルフは八代小3年で始める。八代第一中-東海大熊本星翔。20年九州高等学校ゴルフ選手権優勝。日本女子アマは2度出場。得意クラブは8番アイアン。ドライバー平均飛距離は240ヤード。目標は上田桃子。157センチ。血液型A。

 

○…3月の全国中学ゴルフ選手権春季大会優勝の藤本愛菜が、2アンダーの70で単独首位に立った。前半は「ショットが良くミスがなかった」と、4バーディー、ノーボーギーだった。後半は、2バーディー、4ボギーと失速したが「福岡県で一番苦手」という玄海GCで初のアンダーパー。最終日へ「強い人が多いが、優勝した。(初日の)前半のプレーがずっとできれば」と気合を見せた。