福岡・沖学園高1年、藤本愛菜(15=ミッションバレー)が初優勝を飾った。自信のショットを武器に、目標の3日間アンダーパープレーを有言実行。最終日も4バーディー、1ボギー69と伸ばして、通算6アンダー。3日間首位の「完全V」だった。上位17人が、日本女子アマ(6月14日開幕、岐阜関カントリー倶楽部・東コース)の出場権を得た。

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藤本が「全国大会と同じぐらいうれしい」という悲願の初優勝。2日連続アンダーパーで首位の勢いのまま、この日のスタートもバーディー発進で波に乗った。「ショットが良くて、バーディーパットも長いのがなく楽でした」と、4バーディー、1ボギーで3アンダー。中1から4年連続出場で、ついに欲しかったビッグタイトルを獲得した。

実は玄海CCは、中1からラウンド経験があるが「狭いし木が多く、グリーンが見えづらい。福岡県で一番苦手」といい、好印象がない。

だが、初日から絶好調のショットを武器に、2アンダーで単独首位発進。第2日も「5アンダーぐらい、いけた気がする。全部(3日間)アンダーで回りたい」と勢いがあった。

今年3月の全国中学ゴルフ選手権春季大会で優勝。2月の「PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会 九州・沖縄予選(15~18歳女子)」でトップ通過を果たした。

西日本決勝大会で敗れ、世界ジュニア出場権は逃したが「いい経験になりました」。九州女子アマで、成長の証しを示した。

7月の大東建託・いい部屋ネットレディースで、ツアー初挑戦する。JGAナショナルチーム入りも熱望する有望株は、日本女子アマへ「トップ10入りしたい」と誓った。【菊川光一】

○…日本協会ナショナルチームメンバーの宮崎・日章学園高2年、荒木優奈(16=グリーンランドリゾート)は、3打差2位で泣きじゃくった。藤本と首位タイでスタートも「力んで自分のスイングができなかった」とガックリ。今日13日からは、レギュラーツアー2度目の「ほけんの窓口レディース」に参戦。「(ツアーの)予選通過がないので、安定したプレーをしたい」と再起を期した。

◆藤本愛菜(ふじもと・あいな) 2007年(平19)2月23日、福岡県生まれ。ゴルフは小竹南小5年から始める。沖学園中から沖学園高。優勝は昨年の九州ジュニア選手権(12~14歳の部)、19年九州中学校選手権チャレンジゴルフなど。憧れは、飛ばし屋の原英莉花。得意クラブは8番・9番アイアン。ドライバー平均期距離250ヤード。158センチ。血液型O。