99位から出た星野陸也(26=興和)が、最終ホールのバーディーで予選通過をたぐり寄せた。

2バーディー、2ボギーのイーブンパーで回り、通算4オーバー、144でホールアウト。ホールアウト時点で、カットラインをギリギリ上回り、決勝ラウンド進出を有力とした。

インコースから出て1バーディー、1ボギーで折り返した。後半は7ホールパーを並べていたが、8番パー3で痛恨のボギー。ティーショットを左ラフに入れ、2メートル足らずのパーパットを外した。

最終9番パー4もティーショットを右バンカーに入れる、嫌な流れを引きずった。だが残り139ヤード、バンカーからの第2打を、2メートル弱につけるナイスリカバリー。決めれば決勝ラウンド、外せば予選落ちという緊張感の高まるバーディーパットを決めると、右手で力強くガッツポーズをつくった。

カップからボールを拾い上げると、天を仰いでホッと一息。同じく9番のバーディーでカットライン上の4オーバーに、先に滑り込んでいた同組のキャメロン・デービス(オーストラリア)と、満面の笑みでガッチリと握手を交わした。

ホールアウト後は「今日は最低でもイーブン以上、1アンダー、2アンダーを目指していたんですけど、なかなかやっぱり、バーディーチャンスが来なくて、アプローチとパターでずっと耐えてきた。最後はバーディーしかないと思っていたんですけど、最後にバーディーを取れて本当によかったです。最後は緊張のバーディーパットだったんですけど、いやー、よかったです」と、大きく息をつきながら笑顔で振り返った。

「最後は汗が倍以上出た」とも明かした。そして、同じように最終ホールのバーディーで予選通過を有力としたC・デービスとは「同じく最後はバーディーを取らないといけない場面で、お互いにバーディーを取ってガッツポーズ。友だちになりました」と、大笑いしながら振り返っていた。