前年覇者で、昨季9勝の稲見萌寧(22=Rakuten)は単独2位に入った。

首位に3打差の5位で出て、1イーグル、4バーディー、2ボギーの68と4つ伸ばして回り、通算11アンダー、277。一時単独首位に立ったが、今季初勝利はお預けとなった。

「やっと今週は首位争いをした感じです。これまで頑張って2位に上がった感じだったので。光が見えてきたかな」と前向きに話した。

2番パー5でピン左前約7メートルからのパットを沈めてイーグル奪取。4番パー4でバーディーを決めて10アンダーとし、首位で出た西郷真央に並んだ。その後、西郷が4番でボギーとし、単独首位に。6番パー4でもバーディーとスコアを伸ばし、2位に2打差をつけて後半に突入した。

後半は苦しい展開が続いた。12番パー3、13番パー4で連続ボギー。2位に後退も、13番は約9メートルのパットを沈めてボギーにとどめ、何とか踏ん張った。「ガッツボギー。めちゃくちゃでかかった」。

16番パー5では、イーグルトライからの2パットでバーディー。この時点で、西郷、1打差の2位で出た山下美夢有、この日7つ伸ばした青木瀬令奈とともに、10アンダーで首位に並ぶ大混戦となった。

18番パー5でのバーディーパット直前。西郷が16番パー5でバンカーショットからイーグルを決め、2打差をつけられたことを知った。

「追っている方からはきつい」とした上で「もうしょうがないから、キャディーさんと単独2位で上がるか、3位タイかどうするって話をして。ちゃんと決められました。2人で成長したね、と話していました」と手応えも口にした。

直近は2戦連続で3位と徐々に調子を上げていた。「大分良くなってきた。ひたすら練習して、圧倒的な力を見せたい」と意気込んだ。