米女子ゴルフツアーの全米女子オープン(2日開幕)で、日本人初のメジャー2勝目を目指す渋野日向子(23=サントリー)は、変則のコースレイアウトとなっている会場で、9番からの10ホールを回るなどして調整した。アマチュアとして出場する馬場咲希らとの練習ラウンドは、全体を通じ、珍しく笑顔は少なめで静かに回った。細かくグリーン周りやグリーン上を確認するなど、終始真剣な表情でコースを確認する姿に、メジャー2勝目への“本気度”の高さをうかがわせた。

それでも“らしさ”は健在だった。一緒に10ホールを回った馬場は、長身ながら細身。馬場は「最後に『ご飯を頑張って食べようね』と言われました。細いから」と、笑いながらラウンド中の渋野との会話の一端を明かした。渋野の後進への面倒見の良さと、冗談交じりに、自然と相手のやる気を促すアドバイス。メジャー女王の心遣いに、馬場も感謝している様子だった。