木戸口義明(72)と南英之(54=ともにセンチュリーシガ)組が、初出場初優勝を飾った。ゴールドシニアの部でも1位となった。ショット、パットとも好調で7バーディー、ノーボギーの65で回り7アンダー。インスタートの前半に木戸口が連続バーディーで勢いに乗ると、後半には南が4バーディー。歯車がしっかりかみ合った。

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「朝イチの連続バーディー、そこからエンジンがかかった」-

3日前が誕生日だったという木戸口が、笑顔で振り返った。インスタートの前半。10番パー5、11番パー4でいきなり2連続バーディー。丁寧なショットでピンそばにつけ、しっかりバーディーパットを沈めた。

後半に入ると2番パー4、3番パー3で今度は南が連続バーディー。後半だけで4つスコアを伸ばした南は「朝(前半)に1バーディーで、後半も全部決まってくれた。今日は初めてはまりました。3メートルくらいのパットがよく入った」と満足そうだった。

木戸口は「ダブルスは楽しんだらええねん。それが一番やと思います」と話し、相棒の南もうなずいた。

飲食業を営み、多忙な南はほとんど練習に行く時間がないという。「週1回、休みの日にラウンドに出る。それで腕を磨いています」。木戸口&南組として初出場初優勝。ゴールドシニアの部も制する快挙となった。2つのトロフィーを掲げ、最高の瞬間だった。

○…山下&福本組が6バーディー、2ボギーの68で、山崎&山本組と並ぶ2位となった。山下は4バーディーを決めたが、約50センチのパーパットを2回外して「それで負けてしまった」と悔やんだ。ゴルフを通じ10年前に出会った2人は、71年生まれの同学年。福本は「休みの日に都合が合えば練習してきた」。山下は「調子は良くなかったが、楽しめた」と振り返った。

◆木戸口義明(きどぐち・よしあき)1950年(昭25)5月31日、高知県生まれ。38歳からゴルフを始める。ベストスコア67。ドライバー飛距離は220ヤード。会社役員。

◆南英之(みなみ・ひでゆき)1967年(昭42)10月5日、京都市生まれ。20歳からゴルフを始める。ベストスコア67。ドライバー飛距離は260ヤード。飲食業。