松山英樹(30=LEXUS)はベストスコアの猛チャージも、メジャー通算2勝目はお預けとなった。5バーディー、ボギーなしの65と5つ伸ばして回り、通算3アンダー、277。首位に3打差の4位だった。

松山は4日間を振り返り「まぁ良かったなと」と合格点をつけた。「ショットの状態が思うように上がらない中でも、それなりにはチャンスも多かった。初日、2日目、3日目もパットがあまり入らなかったが、今日はしっかり入って終わったので良かったと思う」と振り返った。

首位に6打差の17位で出て、2番パー3で第2打となるグリーン左奥のセカンドカットからのアプローチは、ダフってほぼ飛ばないミス。カラーからの第3打はチップインしてナイスパーセーブした。

グッと流れが良くなり、6番パー3はティーショットを約50センチにつけるスーパーショットで、30ホールぶりのバーディー。7番パー4で、残り158ヤードからの第2打を約5メートルにつけて、2連続バーディーとした。前半で2つ伸ばして後半に突入した。

後半に入り、パットとショットがさらにかみ合った。11番パー3で約2・5メートルのパットを沈めてナイスパーセーブ。直後の12番パー4で約8・5メートルを沈めてバーディー。13番パー4で残り190ヤードからの第2打はグリーン奥に着弾。約12メートルの長いバーディーパットを決めて2連続バーディーとした。

16番パー3のティーショットはグリーン右奥に着弾。約6・5メートルのバーディーパットを沈め、この時点で首位と3打差まで縮めた。

ホールアウト時点では首位に2打差。クラブハウスリーダーとなって、後続の結果を待った。「もしプレーオフになったら、いいプレーをしたいと思います」と話していた。優勝の可能性が消滅した時点で会場を後にしたが、車内から柔らかい表情でカメラに向かって手を振っていた。

この日は松坂大輔氏が初日に続き、コースを訪れ、松山のプレーを見守った。

【スコア】全米オープン最終日スコア>>