今季国内ツアー5勝の西郷真央(20=島津製作所)が予選通過を決めた。予選カットラインが気になる2オーバーの50位から出て、4バーディー、2ボギーの70をマーク。通算イーブンパーにスコアを戻し、首位と11打差で残り2日に挑む。

後半アウトで3つスコアを伸ばした。1番パー4は第2打をピン80センチへ、6番パー5は第3打をピン2・5メートルへ、実測245ヤードの8番パー4は約30ヤードの第2打をピン2・5メートルへ。堂々たるチャンスを作って3バーディーを奪った。前半インはパー3を除く7ホール全部でフェアウエーをキープしながら、2つのパー3をボギーとして1つスコアを落とした。もどかしい展開に耐え、波に乗った。

西郷は「前半は苦しい展開で、パットも決まらなかったけど、我慢して諦めずにプレーした。スコアを戻せて良かったです」と笑顔を見せた。

メジャー初挑戦で44位に終わった3週前の全米女子オープン後、米国に残って調整した。洋芝、空気など環境に慣れて、本来のショットの感覚を取り戻した。全米女子オープンは首位と9打差で決勝ラウンドに臨み、スコアを8つ落とし、優勝者ミンジ・リーの13アンダーと21打差離されてフィニッシュした。

「全米オープンから技術的な部分はもちろんですが、まず自分が今できること、コースマネジメントからやろうと思ってやってきました。マネジメントは昨日から引き続き良かったと思う。パットは後半に良くなって来た。後は前半からスイッチを入れられるようにしたいです」。

首位と11打差で残り2日。国内ツアーのエースに、全米オープンとは違う、優勝争いをうかがう展開に期待がふくらむ。

【スコア】全米女子プロゴルフ選手権・第2日スコア>>