今季国内メルセデスランク1位の西郷真央(20=島津製作所)が連日の猛チャージをみせた。

9打差の15位で出て、9バーディー、2ボギーの64と7つ伸ばして、通算15アンダー、269の3位。最終18番はバーディー締め。首位の金世ヨン(韓国)シューベルト(米国)に並んでホールアウトした。優勝こそ逃したが、メジャーで躍進する姿をみせた。西村優菜と畑岡奈紗は11アンダーの15位。古江彩佳は10アンダーの19位で終えた。ブルック・ヘンダーソン(カナダ)が17アンダーで優勝した。

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「1打でもいいスコアで回れるように頑張りたい」と意気込んで臨んだ最終ラウンド。西郷が9打差を一気に詰めて首位に並んだ。前半で4バーディー、ノーボギーと4つ伸ばした。優勝こそ逃したが、3位とメジャーの大舞台で結果を残した。

後半は出入りの激しいゴルフを展開した。10番パー4でトラブル発生。第2打はグリーン左のブッシュに打ち込み、ロストボールでボギー。11、12番で連続バーディーも13番はボギー。14、15番はこの日3度目の連続バーディー。2位で迎えた最終18番パー5。2オンでバーディー締めし、力強くガッツポーズ。この時点で首位に並んだ。

第2ラウンド(R)でホール移動中、乗ったカートが関係者らの送迎車に衝突。さらにノートをトイレで紛失。トラブルを乗り越え、第3Rは65、第4Rは64の猛チャージで3位に食い込んだ。「もう少しだった。全力で楽しんでプレーできたことは評価したい」。全英女子オープン(8月4日開幕)に弾みをつけた。【近藤由美子】