女子プロ山下美夢有の弟、山下勝将(19=近大)が男子下部ツアー史上7人目のアマチュア優勝を飾った。最終日は後続に1打差をつけて首位から出て66をマークして通算17アンダー、199。H・リーと通算15アンダーで並んで迎えた最終18番パー5でイーグルを奪取。第1日から首位を守る完全優勝を決め、11月17日開幕のツアー競技ダンロップ・フェニックス(宮崎・フェニックスCC)の出場権を獲得した。

山下は「(18番の)セカンドを打つ前に、グリーン方向から大歓声が聞こえてきて(リーが)イーグルをとったとわかった」。第1打は右バンカーに入れており、刻んで3打目勝負を考えていたが「もう狙っていくしかない」と腹を決め、3番ウッドで2オンを狙い、ピン左1メートルにつけるスーパーショットを見せた。

同ツアーのアマチュア優勝は6月の蝉川泰果、7月の高宮千聖に続いて今季3人目。山下は姉と同じ大阪桐蔭高卒で昨春に近大へ。女子ツアーで最も小柄な150センチの姉と似て、163センチと小柄だが、ショットの精度が持ち味だ。

過去の男子下部ツアーのアマチュア優勝は以下の通り。

▽片山晋呉(93年6月水戸グリーンオープン)

▽小平智(10年8月鳩山CC・GMAチャレンジ)

▽杉原大河(19年10月石川遼everyone PROJECTチャレンジ)

▽河本力(21年10月TIチャレンジin東条の森)

▽蝉川泰果(22年6月ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山)

▽高宮千聖(22年7月日本プレーヤーズ選手権チャレンジin福井)

<山下の姉で、ゴルフ5レディース最終日を首位と5打差で迎える美夢有>今日はずっと弟のことが気になってました。弟は(私が姉で)いろいろ言われてつらかったと思うけど…まあ、びっくりです。