ミレニアム世代(00年度生まれ)の奥山友梨(21=チェリーヒルズGC)が、ツアー競技のプロデビュー戦を首位と2打差4位で滑り出した。

スタート1番からの4連続を含む7バーディー、2ボギーの5アンダー、67。「レギュラーツアー初参戦で4連続バーディーが来て、全然落ち着かなくて。変な感じでドキドキして“大丈夫かな、今日”みたいな気分でした」と、笑顔で記念日を振り返った。

名前の読み方が同じ“ゆうり”の不動裕理を筆頭に平瀬真由美、上田桃子、古閑美保ら歴代賞金女王を輩出した「女子プロ王国」熊本で生まれた。父計(けい)さんの影響でゴルフは10歳から。しかし、強豪・熊本国府高を卒業すると、研修生として兵庫・チェリーヒルズGCへ。

「高3の時にゴルフの成績がすごく悪くて“私生活から変えなきゃ”と思った」。親元を離れ、寮生活。連日、自炊もして、マーボー豆腐が得意料理と言えるまでになった。「親のありがたみがわかりました」。コロナ禍で昨年6月にずれ込んだ20年度プロテストに、2度目の挑戦で合格。今大会は関西地区予選をトップ通過し、出場を決めた。

躍進する同世代には「全部かなわない。それが全部になると、差はとても大きい」と自覚している。しかし、チェリーヒルズGCの同僚で1年先輩、飛ばし屋の石川怜奈に刺激を受け、磨きをかけた飛距離は平均240~250ヤード。4番アイアンも使いこなすパワーゴルフが持ち味だ。

自分のスタイルを「だいぶ攻めます。ほとんどピンしか見ていません」。怖いもの知らずの19歳は、第2日以降もガンガン攻める。