優勝した川崎春花(フリー)の帯同キャディーを務めた伊藤亜衣さんは、大阪学院大高ゴルフ部で、川崎の2年後輩にあたる現役高校2年生だった。

「先輩もめちゃくちゃ緊張していた感じはなく、私も楽しかったです」

笑顔でこう語った。

伊藤さんによると、当初は別のゴルフ部員が務める予定だったが、その部員に新型コロナウイルス陽性判定が出たため代役として声がかかった。

「キャディーをするのは初めてでした。私はクラブを拭いたり、飲み物を渡したりするだけで、マネジメントは全部、先輩がしました」

ショットの合間には「暑いな~」「おなかすいたな~」とゴルフと関係ない話ばかり。大会期間中は開幕前々日の火曜日から、京都にある川崎の自宅に泊まり、行動をともにした。

川崎の人柄については「春花先輩はあいさつや礼儀の面では厳しいけど、優しいです」。伊藤さんも来年、3年生でのプロテスト受験を予定している。

<川崎が樹立した記録>

▼大会史上最年少V 「19歳133日」は、14年大会の鈴木愛「20歳128日」を更新。

▼大会最速V プロ転向後ツアー11戦目は、従来の畑岡奈紗の17戦目を更新。

▼国内メジャーでは3位 畑岡奈紗の「17歳263日」(16年日本女子オープン)「18歳261日」(17年日本女子オープン)に次ぐ年少V。

▼初の大会予選会通過者V 04年スタートの今大会予選会を関西地区で8人中5位通過した。

▼ツアー優勝のルーキー第1号 昨年11月のプロテストは12位、合格者21人中初の優勝者となった。