日本ゴルフツアー機構(JGTO)は12日、アマチュア世界ランキング1位の中島啓太(22=日体大4年)がプロ転向宣言し、同日付でJGTOのツアーメンバー登録を済ませたと発表した。

この登録によって、昨年のパナソニック・オープンで史上5人目となるアマチュア優勝を果たした際に得た23年までの国内ツアーの出場資格が発生する。プロデビュー戦は、22日開幕のパナソニック・オープン(兵庫・小野東洋)となる。

中島は、18年のアジア大会で団体、個人ともに金メダルを獲得。20年11月に世界アマチュアランキング1位。21年には日本アマチュア選手権で優勝。同年のアジア・パシフィックアマチュア選手権で松山英樹、金谷拓実に続く優勝を果たした。今年は、マスターズ、全米オープン、全英オープンなどに出場。アマチュアで男子として初めてアマ世界一に贈られる2度目のマコーマックメダルを受賞している。今月初旬の世界アマチュアゴルフチーム選手権(フランス)にナショナルチームの一員として出場し、終了後にプロ転向の意向を表明していた。

中島のプロ転向に、JGTOの青木功会長は「JGTOのツアーメンバーとしてお迎えできることを、大変うれしく思います。これから長く続くプロの世界では、良いことばかりではないはずです。時には思うようにいかない苦しい時もあるでしょう。そのような苦しい時こそ、ゴルフに対して真摯(しんし)に向き合い、謙虚な気持ちで日々の努力を怠ることがなければ、必ずその先に光が見えてくるはずです。今後のさらなる活躍を期待しています」とコメントを寄せた。