山下美夢有(21=加賀電子)は初の国内メジャー優勝と、2週連続優勝はならなかったが、13戦連続トップ10入りとなる3位に入った。

1イーグル、2バーディー、3ボギーの71と1つ伸ばし、通算イーブンパー、288。折り返しの9番パー4では、残り147ヤード、フェアウエーからの第2打を8番アイアンでカップに沈めるイーグルを奪取。前半終了時点では、首位に並んでいた勝みなみ、申ジエ(韓国)に1打差と迫っていた。

イーグルを奪うまで、前半は右肩上がりに調子を上げていた。2番パー4は劇的にパーセーブすると、3番パー4は第2打で15センチにつけて“お先”のバーディー。さらに4番パー5は、花道からの第3打を2メートルにつけて連続バーディーを奪っていた。だが後半に入るとすぐに10番パー4をボギーとするなど、バーディーを奪えずに2つ落とした。

優勝は逃したが、ホールアウト後は「いいペースで、いいラウンドができました。(同組で回り優勝した)勝さんの勢いについていこうと思っていたのでよかったです。この難しいセッティングを楽しめました。勉強になりましたし、よかったです」と、収穫を強調した。イーグルについては「少し大きいかなと思ったのですが、フィーリングがすごくよかったです。どんな感じで入ったかは、分からなかったです」と話した。大歓声でカップインしたことを知り、両手を広げて喜んだ1打も今後の収穫と感じている様子だ。

年間女王争いでは首位を走っている。今後に向けては「今週みたいにしっかりと、自分のプレーをしていければいいかなと思います」と話し、今季残り8戦を見据えた。