プロ8年目の堀川未来夢(29=Wave Energy)が「プラン通り」に自身初の年間2勝、ツアー通算4勝目を挙げた。昨年大会2位の反省からドライバーを2度しか使わず、3番ウッド(W)の“スティンガーショット”を多用。6バーディー、1ボギーの67で1打差を逆転した。人気YouTuberでもある選手会副会長は「男子ツアー活性化」を訴えながら、残り4戦で3勝目を目指す。2位は河本力、岩田寛、出水田大二郎だった。

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全部織り込み済みだった。2打差トップで迎えた最終18番パー5。堀川は第1打で3Wを握り、低空ショットのスティンガーでフェアウエーをキープした。池越え、右手前に切られたピンまで215ヤードの第2打は、7Wでグリーン奥ラフに外した。下って、ピン向こうに池の広がるアプローチをピン下2メートルにつけ、真っすぐ、上りのバーディーパットを沈め、右手をグッと握りしめた。

「3Wで刻んでも2オンは狙える。グリーン奥のラフもOK。アプローチは難しいけど、自分のバリエーションの中で1番確実な方法で寄せました」。

分厚い胸板の体形ながらドライバー平均飛距離は271・21ヤードで95位。300ヤードドライブを誇る若手の増えたツアーで“飛ばないプロ”だ。だが、それでいい。「飛ばす若手にマネジメントされたら、僕は太刀打ちできないけど、1番曲がる要素のある1Wを持ってくれると助かる」。できることを極める。昨年大会2位と惜敗した反省から、1Wを持つ回数を「3分の1近く」に減らして10、15番に限定。得意の3Wに徹した。「不器用」と苦笑いする割り切りが、強みだ。

女子に押される男子ツアーを盛り上げたい。選手会副会長は「チケット無料」で10日開幕の三井住友VISA太平洋マスターズで集客増に期待。多くのプロがSNSで来場を呼びかけるはずで、自身もYouTuberとして動画を配信しり。今大会で「プラン通り4日が進んだ」と今季2勝目を手にした。今度はさらに盛り上がった舞台で3勝目を目指す。【加藤裕一】