首位と3打差の2位から出た畑岡奈紗(24)は1バーディー、3ボギーの74とスコアを崩し、通算9アンダーの279で5位に終わった。優勝したブルック・ヘンダーソン(カナダ)とは7打差だった。

強風が吹いた最終ラウンド。持ち前のパッティングが精彩を欠き、バーディーチャンスを生かせなかった。2番パー5で第3打を3メートルに付けながら、このパットが決まらずパー。この日を象徴する場面だった。7番パー4では第2打のアプローチが大きく飛び越え、ボギーが先行した。

9番パー5では第2打で正確なショットを披露。7メートルほどのイーグルパットはわずか右へ外れたが、バーディー。反撃の糸口としたいところだったが、13番パー3で3メートルのパットを外してパーとすると、16番パー4もボギー。最終18番パー4でもパーパットが決まらずボギー締めとなった。米国で拠点とするホームコースだったが「地の利」を生かせず、持ち前の爆発力は見せられなかった。

畑岡は悔しさを押し殺すように「最終組で回れていい経験になった。優勝はできなかったけど、初戦にしてはいい感触。4日間で一番風が強くて難しかった。パッティングが攻めきれなかった」と反省点を口にした。

次戦のツアーは2月23日開幕のホンダLPGAタイランドになる。今季に向けては、黒宮幹仁コーチとスイング調整に取り組み、インパクトで腕を押し曲げないことと、ジャンプを抑えてよりボールにパワーを伝えることを重点的に取り組んでいる。「今回で他課題を持ち帰って練習したい。そしてオフから取り組んでいることをより出せるようにしていきたい」と意気込みを口にした。