男子ゴルフでツアー最多94勝の尾崎将司(76=フリー)が、原英莉花に「今年はゴルフで主役に」と注文をつけた。

11日、千葉市内で「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション ISPS」を実施後、取材に対応。ツアー通算4勝も昨季未勝利の愛弟子に対し、厳しくも愛ある言葉でエールを送った。昨季、終盤不調に陥った西郷真央には「良くなっている」と復調を強調した。

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尾崎は11日午後、アカデミーに入会希望する中学3年~高校3年までの男女参加者の練習を見守った。その後、取材に対応。原について「今年は英莉花も期待だな。良くなってきている」と状態が上がっているとした。

23歳の原は昨季メルセデスランキング31位。未勝利に終わった。「去年1年いやってほど、苦しんだからね。今年は頑張るって言い切ったよ。今年外したら自分はないって」と原の決意を明かした。「25歳までに大輪の花を咲かせないと、後からじゃちょっと難しくなる。本人もそのつもりでいる」。師弟は勝負の年とも位置付けているようだ。

原の良くなった部分を聞かれると「顔」と冗談を飛ばした後、真面目な顔で言った。「金髪にしたとか、ゴルフ以外でいつも主役だもんな。ゴルフで主役になってもらわないとな」。人気プロゴルファーの筆頭格だけに、常に注目されている。本業のゴルフでの一層の活躍を期待した。

もう1人の愛弟子で21歳の西郷は昨季序盤は10戦5勝と快進撃を続けていたが、ツアー最終戦はドライバーの不調などで通算35オーバー、最下位と苦しんだ。「本人が悩んでいるから、ちょこちょこっと言うくらい。アドバイスはあまりしない」とした上で「間違いなく良くなってきている」と復調を強調した。

原と西郷の2人は将来的に米ツアー進出を目指している。2人が世界を目指してほしいか聞かれると「本人次第」とした。「常に上で戦うことだね。やりたかったらそっちでやればいい」。主戦場がどこであろうと、常に活躍を期待している。【近藤由美子】