前日から持ち越された第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、吉本ひかる(24=マイナビ)が通算9アンダーの135で首位に並んだ。

第1ラウンドの残り3ホールで2バーディーとしたあと、第2ラウンドを6バーディー、ノーボギーの66で回り、スコアを伸ばした。トップは、ささきしょうこ、三島かなの3人が立っている。

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1日で21ホールを回った吉本が、合計8バーディー、ボギーなしで一気に首位に躍り出た。

前日は雷雨の影響により、3ホールを残したところで終了した。この日はカートに乗って7番に移動し、午前7時半から競技再開。さっそくバーディーを奪うと、さらに最終9番も5メートルをねじ込みバーディーで締めた。「昨日はパターがあまりよくなかった。中断になってよかったかな」。修正したポイントについて聞かれると、「とくにしていないです」と笑った。

仕切り直しとなった第1ラウンドで勢いに乗ると、6打差14位で臨んだ第2ラウンドはさらにスコアを伸ばした。3番(パー5)で残り67ヤードの第3打を手前3メートルにつけて1パットで沈めるなど6バーディー。特に終盤の4ホールで3バーディーを重ねた。それでも「結構チャンスは多く、決めきれないのがいくつかあった」と満足感はない。

渋野日向子や畑岡奈紗らと同学年にあたる、98年度生まれの「黄金世代」。前週の開幕戦でも18位とまずまずの成績を残した。オフに「体の動きを確かめ、スイングにつなげることをやってきた」ことで、ショットが大きく安定。「ティーショットの不安がなくなった」とうなずく。

4日間の大会を首位で折り返し、「自信を持って自分のプレーをしたい。あとはもう少しパターが入るように調整したい」。念願のツアー初制覇へ、勢いを加速させる。【奥岡幹浩】

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