地元宮崎出身の山内日菜子(26=ライク)が6バーディー、1ボギーで5アンダーの67で回り、首位と好発進した。地元の声援を後押しに、小学生の頃からプレーする自分の「庭」でさらなる躍進を狙う。藤田さいき、川崎春花、若林舞衣子、吉田優利もトップに並ぶ。1打差の68で山下美夢有、小祝さくらら6人が並走。前回覇者の西郷真央は首位から2打差の12位で発進した。

首位で初日のラウンドを終えた山内の声が弾んだ。「地元の声援がパワーになった。バーディーをたくさん取れてうれしかった」。これまで何度も回った地元コースで、存在感を存分に発揮した。

10番からスタート。12番パー4でこの日最初のバーディーを奪うと、続く13番パー3では8メートル近いパットを沈めて連続バーディー。その後も着々とスコアを伸ばした。この日だけで6つのバーディーを奪い、「びたびた乗っているわけではないけれど、無理せず乗せて、パターが入ってくれた」。レギュラーツアーでは自己ベストタイの67をマークした。

会場のUMKCCでは「小学3年生ぐらい」のときからプレー。今オフにも「2週間に1度は必ず。来れるときには週1回」は回っている勝手知ったるコース。攻略法について問われると、「1番や10番(いずれもパー5)など、取れるところでしっかり取れればというところはある」と明かしたあと、「でも今日は取れていないんですが」と笑った。

自身にとって、今大会がレギュラーツアー今季初戦。直近は、下部にあたるステップアップツアーの大会に出場して29位だった。それでも「調子自体は昨年も良かった。だから、もう少し自信を持ってやろうと。『私はもっと上に行けるんだ』という気持ちで練習をやってきた」。その自信を胸に、地元ファンの声援も追い風にして、残り2日間でさらに上を目指す。【奥岡幹浩】

◆山内日菜子(やまうち・ひなこ)1996年(平8)4月22日、宮崎県生まれ。山梨学院大中退。9歳からゴルフを始める。16年7月にプロテスト合格。17年に下部ステップアップツアーの「ハナサカ・レディース・ヤンマー・トーナメント」優勝。スポーツ歴は水泳、趣味は映画観賞。162センチ、60キロ。

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