女子ゴルフで史上初めてジュニアメジャー4冠を達成した「天才ゴルフ少女」と呼ばれる須藤弥勒(みろく、12=ゴルフ5)が獲得した優勝賞金などで、念願だったセントバーナードの子犬をこのほど購入した。「ずっと超大型犬のセントバーナードを飼いたくて、お金をためていました。本当に本当にうれしいです!」と大喜びしている。
強い思いが発奮材料になった。弥勒のお小遣いは月額1000円。お小遣いをためてもいつまで掛かるか分からない。22年からアマ資格規則が改訂され、現在はアマチュアもパッティング大会などで制限はあるが、賞金を得ることが可能になった。弥勒は自力でセントバーナードを買うため、賞金を稼げるパターの練習にひたすら打ち込んだ。今年、プロパッティングツアーで2勝を挙げ、優勝賞金計20万円を獲得した。
父憲一さんによると、セントバーナード購入金額は38万円。プロパッティングツアーの2試合分の優勝賞金と昨年の同ツアー最終戦、全日本選手権14位の賞金5万円を合わせても足りなかった。憲一さんに頼み込み、13万円を借りて購入に至ったという。弥勒は「本当は来月行われるプロパッティングツアーの全日本選手権で優勝し、その優勝賞金も合わせて私のお金で小屋まで買うつもりだったんですが、予定よりも早く生まれてしまったので、お父さんからお金を借りました」と説明した。
セントバーナードにこだわった理由は2つある。母みゆきさんが結婚前に飼っていたセントバーナードの写真が自宅の廊下に飾られている。凜(りん)とした大型犬と撮った雰囲気のある写真を見ているうちに、「私もいつかは家族でセントバーナードと一緒に写真を撮りたい」と憧れを持つようになった。
また、ゴルフで頂点を目指す中、どうしても“王者”は譲れなかった。「サイズも風格も犬の王者。そしてすごく堂々としている。私もゴルフ界のセントバーナードになりたいです!」と言い切った。
弥勒はメスの子犬にあこがれと好きを詰め込み、「リボン マスターズ」と命名した。「リボンが好きだからです。そして、マスターズは最高の舞台。私が大きくなった時には女性版もできているはずなので、将来制覇したいです」と説明した。
今回、父への借金返済とともに、大型犬の多額のペットフード代を稼がなければならないとの責任感が芽生えた。来月のプロパッティングツアー最終戦の全日本選手権優勝を目指し、パター練習にさらに力が入っている。

