昨季賞金ランキング3位の金谷拓実(25=Yogibo)が、通算23アンダーの261で開幕戦を制した。アマ時代を含めてツアー通算6勝目で、昨年9月のフジサンケイクラシック以来の勝利。今大会の優勝は日程短縮された21年大会以来2勝目となった。

優勝スピーチでは「ギャラリーの皆さんが大会を盛り上げてくれていると、コロナ禍が開けてから感じている。応援のおかげで、選手たちはいつもより力を発揮できている」と感謝。最後は「家に帰るまでが大事。お気を付けてお帰り下さい」と気遣いの言葉でしめくくった。

前日にサスペンデッドとなった第3ラウンド(R)の残りからスタート。暫定4位で11番から再開すると、11番からの8ホールを4バーディー、ボギーなしで回り、単独首位に躍り出た。

続いて行われた最終Rで勢いはさらに加速。パッティングがさえ、5番までに4バーディーを奪うなどした。さらにスコアを伸ばし、混戦から抜け出した。

昨シーズン終盤にショットが不安定になったことから、オフにはその改善に取り組んだ。今大会前には「トレーニングをしながら、体を正しい動きに落とし込むように確認した」と明かしていた。その成果を開幕戦でさっそく発揮した。

欧州ツアー出場権を手にしている今季、国内外でさらに勝利を重ねていく。【奥岡幹浩】