日本プロゴルフ選手育成協会(JGDA)主催の「藤井かすみステップジャンプツアー2024」が明日12日、埼玉の高麗川カントリークラブ(CC)で行われる。試合前日の11日、同CCで練習した早川夏未(22)は、今秋のプロテストに向けて「今年は合格はもちろんなんですけど、その後のレギュラーツアーで通用するくらいの力を付けた上で臨みたいです」と抱負を語った。

また、「今回からライブ配信とアーカイブで動画が見られると聞きました。所属の文化シヤッターの方が、急な仕事で明日来られなくなったんです。アーカイブで見ていただけるとうれしい。応援していただいている方が滋賀県にもいるので、ライブで見ていただけるといいですね」と多くの人に勇姿を届けたいと意気込んだ。

JGDAは今季、JVCケンウッドとKnomak(ノ-マック)2社の協力を仰ぎ、4画面のマルチアングルライブ配信の実証実験をいくつかの大会で取り組むことになった。

映像・音響製品からヘルスケアシステムまで、幅広い領域でグローバルに展開しているJVCケンウッドが持つ、マルチアングル配信サービス「yourLIVE」を活用する。「yourLIVE」は、視聴者が見たい画面やアングルを、自分で自由に選べる新しいスタイルの配信サービスだ。全選手の最初のティーショットを、横から後ろから、2カットを配信できる。

電波状況が決して良好とは言えないゴルフ場で、複数のカメラから送られる動画をライブ配信するには、電波の補強が必要となる。その役割を担うのが、ITの技術で日常業務の効率化と生産性の向上を支援するノマックだ。同社はWi-Fiネットワークの構築を得意とし、ゴルフ場・ゴルフ練習場のDX化を広げる事業も行っている。

両社が、JGDAの若手育成の理念に賛同し、実証実験を買って出た。ノマック小寺俊介社長は「うちで引いた通信が、選手の活動の糧になり、活躍をお届けできるのはうれしいですね」と話した。JVCケンウッドのメディア事業部の伊藤健一氏は、「新しい配信サービスで大会の盛り上げに貢献できたら」と話した。

※ライブ配信は12日の午前7時からスタートし、昼頃まで。

URLは下記の通り。

https://demo.multi-angle.jvckenwood.com/jgda/jgda_sjt2024_live.html?QRCode=true