山下萌寧(兵庫・甲子園学院中2年)が自身初の60台となる4アンダー68をマークし、2位に3打差をつけて首位に立った。

ホールアウトして首位と聞かされても、どことなくぼう然とした表情。「初めて60台が出たんです。でも、ホントに出したんかなって、なんか実感がわかないんです」と戸惑いをみせた。

前日の練習ラウンドで思うようにいかず、焦りもあったが「お父さんから『焦らずゆっくりやってこい』と言われたので、バーディーを取らなくてもいい、ボギーでも仕方ないと思うようにして、焦らないようにしました」という。そう心がけたところ、バーディーが来た。5番で下り3メートルを「入らんでいい、寄ればいいと思って軽く打った」のが入り、8番でグリーン右からのアプローチを「打ち過ぎないように寄ればいいと思って打った」のが最後のひと転がりで入るチップインバーディー。この日5バーディー(1ボギー)はそんな「無欲」が生んだこともあって「実感がわかない」という気持ちになったようだ。

昨年(11-12歳の部)に続く世界ジュニア日本代表を目指す最終日。「今日のように焦らず、ゆっくりやりたい。焦ったらバーディー取らなきゃと思ってボギーになっちゃうから、パーでいいと思ってやりたい」と話した。