ツアー通算20勝の鈴木愛(29=セールスフォース)が6バーディー、ノーボギーのベストスコア65を出し、通算5アンダー137、首位と3打差2位に浮上した。

21歳の竹田麗央(ヤマエグループHD)は67とスコアを伸ばし、8アンダーで単独首位を守り、完全優勝による2週連続優勝に王手をかけた。尾関彩美悠らが4アンダーの4位。小祝さくらら5人が3アンダーの6位。前回覇者の神谷そらは2アンダーの11位。2オーバーまでの53人が決勝ラウンドに進んだ。

今季、既に2週続けての制覇を達成している鈴木が竹田の前に立ちはだかろうと意欲満々だ。「若い子の2週連続優勝は阻止したい。面白くないし、割って入りたい」。29歳の実力者は本音を隠さない。今季の安定感をこの日も披露し、最少ストロークの65をマーク。35位から首位に3打差の2位へ躍進した。

1勝にとどまった昨季と比べ「スイングの形が良くなり、無駄もなくなった」と好調の要因を語る。得意のパットもかみ合い、スコアを伸ばした。パー4の15番は残り188ヤードの第2打を4メートルに乗せて4つめのバーディー。難ホールが続く終盤でさらに2打縮め、ボギーなしと会心のラウンドだった。

フェアウエーよりも高い位置にある「砲台グリーン」が選手を苦しめるコース。しかし、鈴木は「打ちにくくないし、難しさは感じない。相性はいい」と問題にしていなかった。

目標は通算30勝以上の永久シード。状態の良さと、首位竹田を射程内に入れた手応えは大きい。次週は今季初の休みを予定しており「いい終わり方をしたい」と通算21勝目に狙いを定めた。

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