今季初の予選通過を決めた渋野日向子(25=サントリー)は2バーディー、1ボギーの71で回り、通算イーブンパー216、首位と11打差の暫定43位に順位を上げた。なお、第3ラウンドは悪天候のためサスペンデッドとなった。

「久しぶりに決勝ラウンドをプレーできて楽しい」

プレー中に、しぶこスマイルを振りまいた。4戦連続予選落ちの悪夢をくぐり抜け、何かきっかけをつかんだ様子だった。前半は2アンダーで回る。最終の18番パー5では池ぽちゃでボギーも、そこに暗さはなかった。「2オンできるチャンスでミスショットをしたのはもったいなかったが、ボギーで抑えられたので明日にはつながる」とどこまでも前向きに言った。

前日の第2日は12ラウンドぶりのアンダーパーとなる69を出して、第1日の101位から49位に急浮上。メジャー大会で今季初の予選通過を決め今季6戦目、今季初のメジャーで予選突破を決め「これまでしんどかった。やっと今年のスタートラインに立てた」と本音を漏らしていた。

昨年、日本勢のトップで終えた大会だけに、最後まで攻めのゴルフを貫き、復活への手応えを得るつもりだ。「明日は最後なんで悔い残らないように頑張ります」。最終日もしぶこスマイルを見せる。