安西歩美(茨城・土浦日大高3年)が通算2オーバーの146で2位から逆転優勝した。もう1枠の代表争いは、1打差2位で2人が並んでのプレーオフとなり、鈴木みなみ(埼玉・埼玉栄高1年)が五十嵐凛(東京・日体大荏原高1年)を1ホール目で下した。

1打差2位から逆転した安西は、前日と同じ73での優勝に「ショットではチャンスをつくっていたんですけど、パッティングがひどかったので(優勝は)うれしいんですけど…」と、プレーには納得いかない様子。この日のバーディーは、14番で1メートルを沈めたのが唯一で、そのほかは逃し続けた。後半は15、17番で3パットのボギーとして「少し焦りました」というが、なんとか逃げ切った。

22年に15-18歳の部に出場しているが「私1人だけ予選落ちして悔しかった」と振り返った。当時はこのカテゴリーは4日間大会で3日目に予選カットがあった。しかし、昨年からカットなしの3日間になっていることを知り「え?」とびっくり。リベンジできないことに悔しさをにじませながらも「3日間アンダーパーを目指します」と切り替えた。

プレーオフで日本代表を手にした鈴木は「プレーオフの緊張感が残りすぎていて、頭が真っ白」と振り返った。プレーオフ1ホール目、相手の五十嵐が2打目を木に当てるなど4オン2パットのダブルボギーで先に上がった後、「緊張しながら1メートルのパーパットを決めた」とパーで決着をつけた。「最終18番で6メートルぐらいのパーパットを強めに打って入ってプレーオフに行けたのがよかった」とうなずいた。世界ジュニアでは「初めての代表で、世界の選手がどんなプレーをするのか見てみたい」と目を輝かせた。