スタート直前、警察に拘束されたスコッティ・シェフラー(27=米国)が6バーディー、1ボギーの66で回り、通算9アンダー133とした。日没サスペンデッドで18選手が終えられなかったため、順位は全て暫定だが、首位と3打差の4位に浮上した。
まさに「鋼のメンタル」としか言いようがない。警察に手錠をかけられ、囚人服を着せられて、数時間後にプレーすると、スタートの10番でいきなりバーディーを奪うなど66で回って、第1Rの12位から順位を上げた。
第2R開始前の午前5時ごろ、会場近くでシャトルバスによる交通死亡事故が発生。大渋滞が起きる中、現場付近を車で通過したシェフラーは警察の指示に従わず、強引に車を進めた。そこで警察官から止められると、車に体を押しつけられ手錠をかけられた。その後は囚人服も着せられた。
警察官に対する抵抗、無謀運転などの罪を認めて釈放されたが、プレーをあきらめたことは一切なかった。ショックで震えた屈辱の留置場ではストレッチをしながらスタートに備えた。自身のインスタグラムには「今朝、私は警察官の指示通りに進行していました。先ほど起きた悲惨な事故を考えると、非常に混乱した状況だったし、大きな勘違いもあった。私は指示を無視するつもりはなかった」と弁明した。
そんな大混乱の中、1時間20分遅れの午前10時8分(日本時間午後11時8分)にプレーをスタートさせ、バーディー発進し66の好スコアをマークした。「気持ちを静めて、週末に備えたい」。囚人服を着せられた留置場から釈放された27歳はマスターズに続くメジャー連勝を見据えた。

