4打差首位でスタートした川崎春花(21=村田製作所)が4バーディー、1ボギーの69にまとめ、4日間通算18アンダー、大会記録の270で優勝を飾った。最終日の最終組は、尾関彩美悠(21)、桜井心那(20)との2003年度生まれ「ダイヤモンド世代」対決。前半途中に1打差まで迫られるも、最後は4打差に戻し、22年10月のマスターズGCレディース以来のツアー3勝目を手にした。岩井千怜が4位で堀琴音が5位。前週優勝の桑木志帆は24位に終わった。
1番で今大会初のボギーをたたいても、川崎の心は折れなかった。「今週は自分のやるべきことができていた」。2位と3打差で迎えた17番パー3。6番アイアンを振り切ると、184ヤード先のピン手前3メートルに、ボールがピタリ止まった。2打目を入れてバーディー。同世代のライバル2人との差が、スタート前と同じ4打差に広がり、勝負の大勢が決した。
「涙が出るかなと思っていましたが、泣いてなかったです」。試合後、おだやかな笑顔で言った。22年に日本女子プロ選手権を含む2勝を挙げながら、翌年はシード落ち寸前の49位。昨年のニチレイレディースでは、コースに車で到着してクラブハウスに入るまでのわずかな時間に母に電話すると涙があふれた。「人前でゴルフをするのが怖かった。自分でも(ボールが)どこに飛んでいくかわからないし」と当時を振り返った。
2年前のスイングを反復し、パターの握りはクロスハンドに変えた。「今週は初めてのコースだったので月曜からしっかり練習を頑張ろうと思って、ゴルフバックも一緒に飛行機で移動してきました。(バッグの)超過料金は7920円」。北の大地で超過料金の2200倍以上の賞金と、プライスレスな自信を手に入れた。【中島洋尚】

