米挑戦4年目の西村優菜(ゆな、26=スターツ)が、3日間大会で悲願のツアー初優勝を飾った。

1イーグル、5バーディー、2ボギーの66で回り、大会記録に並ぶ通算21アンダーの192をマーク。初日から首位を譲らない完全優勝で、2位の岩井明愛(24)らに5打差をつけた。

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米挑戦4年目、通算87試合目で悲願をつかんだ西村は「長かった。ここ2年は強みだったショットで悩んで、もう無理かも、もう限界かもと何回も思った。諦めずにやってよかった」と、思わず涙ぐんだ。

2位に5打差をつけて迎えた最終日は、岩井明の猛追で前半途中に一時2位に後退も、後半11番パー3のチップインバーディーで再び単独首位に立った。

勝負を決定付けたのが14番パー5。「ドライバー(1打目)もウッド(2打目)も完璧なショット。緊張感の中で打てた」。池越えの2オンからイーグルを奪い、3打差へ。もう勝機は手放さなかった。

初日にフェアウェーキープ率、パーオン率とも100%を記録したように、生命線は正確なショットにある。シードを失うことになる昨季はどん底。そこで米9勝で目標の宮里藍さん(41)に相談。「どういう気持ちで戦っていたのか聞いて、一つ一つ集中することをやり始めた」と、心の整理に比重を置いた。

年間ポイント順位が80位以内で、最上位資格の来季フルシードを得られる。103位だった西村は、この優勝で36位へ急上昇して安全圏に入った。今季の出場が残り数試合だった26歳にとって、起死回生の逆転弾になった。

「努力は報われると思ってやっていた。報われなくなるとつらいが、努力しないと勝てない。やり続けることが大事」

両親から「優しく、菜の花のように明るい子」という願いで命名された西村優菜は信念を貫き、世界最高の舞台で鮮やかな花を咲かせた。

◆西村優菜(にしむら・ゆな)2000年(平12)8月4日、大阪・堺市生まれ。大阪商大高卒業後の19年11月にプロテスト合格。20年樋口久子・三菱電機レディースでツアー初優勝など22年までに国内6勝。23年から米挑戦。趣味は音楽鑑賞。150センチ、47キロ。