【選手は移動日、では記者は?】山口・島根・広島 渡部に自慢したかったが…/前編

ペナントレースもヤマ場となった9月、西武には二度の「空白」がありました。福岡から大阪へ移動する7日(月)と、仙台から北海道へ移動する16日(水)。選手は移動日、さて記者は。不定期連載「野球と旅を、こじつける。」のスピンオフ前編です。

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山口・岩国の錦帯橋

山口・岩国の錦帯橋

■山口・岩国にて


携帯電話が鳴るのが怖かった。正確に言えば、ディスプレーに家族の名前が表示されるのが怖かった。別に私に限らず、ある程度の年齢になった人には避けては通れない道だ。

19年2月。一人旅をしていた。愛媛からフェリーで呉にわたり、次は周防大島へ。そんなつもりで山陽自動車道の玖珂(くが)インターを降りた。降りたところで電話が震えた。

電話が切れる。赤信号で止まる。着信履歴。父からだった。悟る。交差点にあったローソンに車を入れた。止めた。かけ直す。

「さっき病院から連絡があって、じいちゃんが、亡くなりました」

時が止まった。

当時、祖父母は同じ病院に入院していた。祖母が先に寝たきりになり、祖父もいつしか体調を一気に崩した。2人とも、いつ何があってもおかしくないと覚悟はしていた。

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。