<米女子ゴルフ:トレスマリアス選手権>◇初日◇29日◇メキシコ・モレリア、トレスマリアスGC(6539ヤード、パー73)

 約2週間のオフを経て、宮里藍(24)が鮮やかに復調した。10バーディー、ボギーなしと完ぺきなゴルフで63。大会記録を1打更新し、ツアーでの自己ベストとなる10アンダーをマークして単独首位に立った。

 地元メキシコでのこの大会を最後に引退するオチョアの指名で、女王と同組でラウンド。「選んでもらって本当に光栄、このラウンドで少しでも恩返しができれば」と、米ツアー参戦以来つねにあこがれとしてきたオチョアへの思いを、プレーにぶつけた。

 地元ファンがオチョアに大きな声援を送る中、序盤の11番(パー4)で4メートルのバーディーパットを沈め「あれで勢いに乗れた」。ここから一気に4連続バーディー。さらに16番、17番でバーディーを奪って前半は31。後半に入って風が強まる中でも勢いは衰えを見せない。安定したショットで4バーディー。最終9番ではティーショットを右バンカーに入れたが、難しい下りの2メートルを沈めてパーをセーブ。力強く拳を握り締めた。

 そんな24歳とシンクロするように、オチョアも66の好プレー。宮里藍は「一緒に優勝争いができれば」。最後の思い出となる大会で、さらなる活躍を誓った。