不倫スキャンダルで世界の注目を集めるタイガー・ウッズ(33=米国)を、ついにスポンサーが見放した。ニューヨーク発のAP通信によると、ウッズをイメージキャラクターに起用していたコンサルティング大手のアクセンチュアが13日、契約を完全解除すると発表した。11日にウッズがホームページ上で米ツアー出場自粛を表明した後、スポンサーが完全撤退するのは初めて。

 アクセンチュアは、世界選手権シリーズのアクセンチュア世界マッチプレー選手権の冠スポンサーで、ウッズは3度優勝している。最初の優勝をした03年の10月にスポンサー契約を結んだ。同社は「ここ2週間の状況を見ると、もはや正しい『企業の顔』ではない」と、解除理由を明らかにしている。スキャンダル発覚後、次から次へと愛人の存在が明らかになっていく中で、企業イメージを損なうことを危惧(きぐ)し、愛想を尽かした格好だ。

 日本のアクセンチュア株式会社も、突然の発表に対応を迫られている。成田、羽田の両空港、JR山手線、中央線、東京メトロ銀座線の駅などに、ウッズを起用した広告宣伝用のポスターの掲示を行っているが、本体にあたるアクセンチュア・グローバルグループから「契約解除のリリースが今朝(14日)来たばかりなので」(広報部)と対応もこれからで、順次、ポスターを取り外していくという。

 アクセンチュアからは、6年間で12億円近い支援をしていたとされる。エリン夫人との離婚調停金は3億ドル(約255億円)といわれるだけに、金銭的にも大きな痛手となる。契約継続を表明しているスポンサーもあるが、今回のアクセンチュアの契約解除は他のスポンサーに影響を与えそうだ。