<女子ゴルフ:KKT杯バンテリンレディース>◇最終日◇20日◇熊本空港CC(6455ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)

 アマチュアの勝みなみ(鹿児島高1年)が、「15歳293日」の日本女子ツアー史上最年少優勝を飾った。

 多くのプロやツアー関係者は、勝の強気なパットに舌を巻いた。

 金田久美子(24)は「10代だからできるパットだと思う。私も昔は感性だけで打てた。でも、20歳を過ぎていろんなことを経験して、ストロークとかを考え出すと、感性だけではできなくなる」。アマチュアでツアー通算53戦に出場し、08年ゴルフ5レディースの2位を筆頭にトップ10が7回と“最もV争いを経験した元天才少女”は説明した。

 ツアーを引退し、今大会でテレビ中継の解説を担当した元賞金女王古閑美保(31)も「パットがよく入りましたね。あれだけ強いタッチは(06年賞金女王の)大山(志保)さんぐらい。ラインを消すように打っていた。でも、これからが大変。周囲がしっかりサポートしないとダメですね」と指摘した。

 一方、勝と同組で回って72に終わった原江里菜(26)は「プロである限り、プロが勝たないといけないと思う。でも、プロのレベルも全体的に上がっている中で優勝はすごい」。1打差2位のイ・ボミは、上位陣のプロのほとんどが自滅する中で、69をマークして気を吐いた。「昨日は勝さんと一緒に回ったけど、特にパットとメンタルがすごい」と話していた。