<米男子ゴルフ:ウィンダム選手権>◇最終日◇17日◇ノースカロライナ州グリーンズボロ、セッジフィールドCC(パー70)

 石川遼(22=CASIO)は2バーディー、2ボギーの70と伸ばせず、通算イーブンパー280で70位に終わった。これでレギュラーシーズンが終了し、ポイントランクは75位、同22位だった松山英樹(22)とともに、次週の21日から始まるプレーオフに進出する。

 石川はフェアウエーキープが4ホールだけと、ショットに精彩を欠いた。「なかなか集中するのが難しかった。体の切れがなく軸がぶれていた感じ」。第2日に62で7位も、第3日が78で67位となり、気持ちの持ち方も難しかった。

 悔しさは成長の証しでもある。昨季の本大会終了時点では入れ替え戦に回るのが精いっぱいだった。それが今回は、来季シード権とプレーオフ進出を確実にして迎えた。「キャディーがしきりに、この1年間戦ってきておめでとうって、声を掛けてくれた」。石川自身も進歩は実感している。「収穫の多い1週間だった」とも振り返った。次週からは試合ごとにランク下位の選手が脱落するプレーオフ。「積極的にドライバーを握っていきたい。最後まで諦めずにやる」。最終戦ツアー選手権まで生き残れば、大逆転での年間王者の可能性もある。初の舞台に向け、気持ちを切り替えていた。

 ◆米ツアーのプレーオフ

 レギュラーシーズン終了時点の積算ポイント順で、出場選手が決まる。第1戦バークレーズはランク125位まで、第2戦ドイツバンク選手権では100位まで、第3戦BMW選手権は70位まで、そして最終戦のツアー選手権は30位までが出場でき、全日程終了時のランク1位が年間王者。獲得ポイントが通常のツアーの5倍にもなり、順位の入れ替わりも激しい。最終戦前には順位に応じて新たなポイントが設定(リセット)されるため、大逆転も可能になる。