テレビ朝日「第50回ビッグスポーツ賞」の表彰式が15日、都内のホテルで行われ、体操の内村航平、フィギュアの羽生結弦、競泳の瀬戸大也、競歩の鈴木雄介が同賞を受賞した。

 フィギュアスケートのソチ五輪金メダリストの羽生が、野球界の新旧スター2人から刺激を受けた。名前を呼ばれると、入り口から側転しながら登場。壇上では、同世代の大谷と軽妙なトークを繰り広げた。171センチの羽生は、193センチの大谷を見上げ「隣に立って、自分がこんなに小さかったんだと思った」とびっくり。広島ファンで野球好きとあり、「どうやってボールに重みを持たせているんですか」と興味津々だった。94年生まれの有望スポーツ選手を「大谷世代」と呼ぶ風潮があるが、大谷からは「僕は羽生さん世代だと思っている。世界の羽生選手なので話しかけられないですよ」と持ち上げられ、笑顔で謙遜した。

 「世界の王貞治」からも壇上で「我々の考えられるレベルを超えている。楽しみにしております」と激励を受けた。去年末にはNHK杯、グランプリファイナルと2大会連続でショートプログラム、フリーともに世界最高得点を塗り替えたが、一方の王氏もあまたプロ野球記録を持つレジェンド。羽生は「王さんが記録を作り上げた時に僕は生まれていませんが、本当に憧れの存在。自分自身ももっとがんばらないとと思った」と語った。【高場泉穂】