日本がイタリアに2-3で敗れたものの、4大会連続の五輪出場を決めた。主将の木村沙織(29=東レ)がチーム最多の31得点をマーク。大一番でエースが復活した。

 木村は「絶対に今日決めたいという気持ちが強かった。今日は(古賀)紗理那の誕生日だった。20歳の記念にオリンピック出場が決まってよかった」とコート上でのインタビューに答えた。

 今大会は17日の韓国戦で右手小指を痛め、次のタイ戦では先発を外れた。木村らしいテクニカルなスパイクがあまり見られず苦しんでいた。しかし、この日は違った。緩急織り交ぜ、相手のスペースを巧みに突いた。試合後の会見では「いいイメージで打てた。試合直前(セッター宮下)遥に『トス全部持っていくぐらいの気持ちでいきます』と言われたので、どんな状況でも点数にするという気持ちが強かった」と話した。

 スパイクを決めてもまったく笑顔を見せなかった。真鍋政義監督(52)は「今日は久しぶりに木村のスパイクがすごかった。背中から炎が出ているような感じを受けた」と、その鬼気迫る姿を表現した。