日本がイタリアに2-3で敗れたものの、4位以内を確定させて4大会連続の五輪出場を決めた。正セッター宮下遥(21=岡山)は「五輪切符が決まってホッとしています」と胸をなで下ろした。

 4年前のロンドン五輪までは世界有数のセッター竹下が日本代表を引っ張っていた。真鍋政義監督(52)は「今回はスパイカーがセッターを育てる番」と話した。若い宮下を木村、荒木らの五輪メダリストがサポートした。

 荒木は「セッターにしか分からない苦しさはあると思う。少しでも助けてあげられたらと思ってやっていた」。木村も「大会前からプレッシャーを感じながら練習していたのを感じた。不安がありながら(トスを)上げ続ける姿に、スパイカーももっと頑張らなきゃと思った」と話した。

 宮下は「相手の怖さに負けそうになったときも、仲間やスタッフが背中を押してくれた。そのおかげで乗り越えることができた」と先輩たちに感謝した。

 リオ五輪に向けては「正直、実感がない。大会が終わってからしっかり反省して課題を見つけて取り組みたい」。木村は「もっと強気な遥が見られるのを楽しみにしている」と期待をかけていた。