B1新潟アルビレックスBBは15日、シューティングガード(SG)佐藤公威(33)が、B1昇格を決めた島根スサノマジック(西地区)に移籍することを発表した。

 ホームアリーナを構える長岡市出身で、絶大な人気を誇った「アルビの顔」が電撃的に新潟を去る。佐藤公はbjリーグが開幕した05年に新潟に入団。08~11年まで大分に在籍したが、11年に新潟に復帰。今季はチーム最長の59試合、32時間12分35秒出場して合計500得点をマークした。bjリーグ最終年の15~16年から主将を務めるなど、中心選手として通算9季新潟でプレーした。

 佐藤公は球団を通じて「『新潟で骨をうずめてくれ』と言われたことを最大のモチベーションとしていた中での退団は志半ばであり、青天のへきれきでした。目標を失い、自信も失い、信じられなくなりました」とコメント。続けて「故郷を離れる寂しさと、新潟で勝つことができなかった悔しさがありますが、心の糧としてこれからも精進していきたいと思います」と、後ろ髪をひかれる心境をのぞかせた。

 新潟の小菅学社長も「当然のことながら、次年度以降の契約交渉を続けてまいりましたが、契約に至りませんでした」とクラブを通じてコメントを発表。両者の間で最終的な信頼関係が築けなかったとみられる。

 円熟期にある生え抜きの中心選手の流出。新潟の来季の編成、試合運営に影響を与えることは否めない。